ぼくの一輪車は雲の上

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文研出版, 1997 - Reference - 159 pages
「健ちゃん、『ぼくにはみんなみたいに得意なものがない』ってしょげてたんだって?雄ちゃんたちが言ってたわよ。」あのおしゃべりめ、と、ぼくは足もとの小石をけった。「だれにも負けないものがあったじゃない。すごいよ、健ちゃんの一輪車。六年生だって、びっくりしてたんだから。」得意なもの...。そうか、ぼくにも得意なものがあったんだ。「そりゃまあね。でも、一輪車って、なんか、男としてちょっとダサイよなあ。」「男の、とか、女の、なんて決めつけるのはおかしいよ。そういうのは時代おくれなんだって。うちのお母さんが言ってたよ。」小学4年生以上。

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