砂の文明石の文明泥の文明

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岩波書店, Aug 17, 2012 - Reference - 225 pages
二〇〇一年の9・11事件とアフガニスタン・イラク戦争に触発されて書かれた比較文明論。民族と風土のあり様を「砂の文明」としてのイスラム圏、「石の文明」としての欧米、「泥の文明」としてのアジアに分類。それぞれの文明の本質をネットワークする力、外に進出する力、内に蓄積する力であると述べ、この十年の世界の動向をふまえて「文明の衝突」論を批判し、「泥の文明」の可能性を追求する。

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About the author (2012)

松本健一(まつもとけんいち) 1946年群馬県に生まれる.東京大学経済学部卒業.歴史家・評論家・麗澤大学教授.著書は『竹内好「日本のアジア主義」精読』 『竹内好論』 『日本の失敗』 『評伝斎藤隆夫』 『近代アジア精神史の試み』 『開国のかたち』(以上岩波現代文庫),『評伝北一輝』(全五巻,岩波書店),『畏るべき昭和天皇』(新潮文庫),『日本の近代1 開国・維新』(中公文庫),『海岸線の歴史』『海岸線は語る』(以上ミシマ社)など多数.

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