日本怪異妖怪事典近畿

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笠間書院, 2022 - Supernatural - 432 pages
大好評の『日本怪異妖怪事典』シリーズ第4弾!
三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山に伝わる怪異や、この地を舞台に創られた絵画・物語・芸能作品を900項目以上紹介。とくに古都を擁する近畿では、平安朝の怪異や歴史上の人物に関する伝説も多数。さらに、地元民でも知る人が少ないエピソードや都市伝説も収録され、近畿在住の人もこれから旅する人も、オカルト好きも歴史好きも大満足の一冊です!
娘の願いが叶い、カボチャの中から「きれいなお爺さん・お婆さん」が現れた(三重県)。琵琶湖に棲むフナにまつわる夫婦の伝説(滋賀県)。能の題材にもなった酒呑童子と源頼光の死闘(京都府)。道頓堀に投げ込まれたあの人形は、現在、海でアジの群れを追っている?!(大阪府)。その他、一目連、海犬、しゃんこま、人魚、以津真天、死刑囚の幽霊、化けお多福、刑部姫、グニさん、白粉婆、ツチノコ、小豆とぎ、カシャンボ、三面の狐など、時に怖くて時にシュール、近畿の魅力を味わえる怪談・奇譚が満載。

【目次】
はじめに
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
近畿広域
その他

○column
資料の性質から怪異妖怪を見る/深くて浅い付喪神の歴史/奈良の河童の妙薬について

○索引
五十音順索引/部類別索引/属性別索引

おわりに
参考資料

About the author (2022)

監修:朝里樹怪異妖怪愛好家・作家。1990年、北海道に生まれる。2014年、法政大学文学部卒業。日本文学専攻。現在公務員として働く傍ら、在野で怪異・妖怪の収集・研究を行う。著書に『日本現代怪異事典』(笠間書院)、『日本のおかしな現代妖怪図鑑』(幻冬舎)、『日本現代怪異事典副読本』(笠間書院)、『歴史人物怪異談事典』(幻冬舎)、『世界現代怪異事典』(笠間書院)、『つい、見たくなる怪異な世界』(三笠書房)、『山の怪異大事典』(宝島社)、『日本怪異妖怪事典北海道』(笠間書院)、『21世紀日本怪異ガイド100』(星海社)、『玉藻前アンソロジー 殺之巻』(文学通信)、「放課後ゆ~れい部の事件ファイル」シリーズ(集英社)ほか。 著者:御田鍬 1989年、広島県生まれ。京都大学・同大学院に計8年間在籍(専攻は生化学)。 幼少期から妖怪に興味を持っていたが、中学時代に読んだ村上健司『妖怪事典』に衝撃を受け、現代の妖怪事典・図鑑での記述の変遷と混濁を主な興味関心領域としている。大学時代からはサークル「うしみつのかね」名義で同人誌を中心に活動中。妖怪に関する現代の書籍やタイトルに妖怪と含まれる書籍の収集、また水木しげるが参考とした資料・図像などを探索しまとめた同人誌『水木絵のモトエ』の発行などを行っている。共著に『列伝体妖怪学前史』(勉誠出版)。 著者:木下昌美 1987年、福岡県生まれ。奈良県在住。同志社女子大学、奈良女子大学院で説話文学を専攻。鬼を中心に勉強する。『奈良妖怪新聞』(大和政経通信社)連載中。漫画『妖怪めし』(マグカン)監修と料理実演。 2019 年『すごいぜ!!日本妖怪びっくり図鑑』(辰巳出版)刊行。旅行会社と組んで妖怪の足跡をたどるツアーなども行う。

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