自由エネルギー原理入門: 知覚・行動・コミュニケーションの計算理論

乾敏郎, 阪口豊

岩波書店, 2021 - Language Arts & Disciplines - 162 pages

脳は自由エネルギーを最小化するように設計されている―神経科学者Karl Fristonが提唱し、脳の多様な機能を単一の原理で説明できるとして注目を集める「自由エネルギー原理」。魅力的で難解な理論を初学者も理解できるよう丁寧に解説。どの節も概要を示してから数式を用いた説明に進む構成とし、原理の概略を把握しやすいように工夫した。

About the author

乾敏郎(いぬいとしお) 大阪大学大学院基礎工学研究科(生物工学専攻)修士課程修了。京都大学大学院文学研究科教授、情報学研究科教授、追手門学院大学心理学部教授などを経て、現在、追手門学院大学特別顧問。工学修士、文学博士。専門は認知神経科学、認知科学、計算論的神経科学。著書に『感情とはそもそも何なのか――現代科学で読み解く感情のしくみと障害』、『イメージ脳』など。阪口氏との共著に『脳の大統一理論――自由エネルギー原理とはなにか』がある。 阪口豊(さかぐちゆたか) 東京大学大学院工学系研究科(計数工学専攻)修士課程修了。東京大学工学部助手、講師、電気通信大学大学院情報システム学研究科助教授などを経て、現在、電気通信大学大学院情報理工学研究科教授。博士(工学)。専門は感覚運動機能の計算理論、身体技能遂行・習得のメカニズム。共著に『脳の大統一理論――自由エネルギー原理とはなにか』、『ニューロコンピュータの基礎』、共編著に『脳の計算機構――ボトムアップ・トップダウンのダイナミクス』など。

Bibliographic information

• Title: 自由エネルギー原理入門: 知覚・行動・コミュニケーションの計算理論
• Authors: 乾敏郎, 阪口豊
• Publisher: 岩波書店, 2021
• ISBN: 4000054732, 9784000054737
• Length: 162 pages
• Subjects: Language Arts & Disciplines / Library & Information Science / Cataloging & Classification