ウィーンユダヤ人が消えた街: オーストリアのホロコースト

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岩波書店, 2023 - Reference - 262 pages
ナチ・ドイツの犠牲者か、ホロコーストの協力者か。世紀末ウィーンを支えた一八万人ものユダヤ人社会は、第二次世界大戦が終わった時、消えてなくなっていた。アイヒマンを出世街道に押し上げた「ウィーン・モデル」は、いかにしてかくも苛烈なユダヤ人追放を可能にしたのか。オーストリアにおいて、ホロコーストはいかにして起こり、また、いかにして「克服」されたのか。犠牲と加害のはざまを揺れ動いたオーストリアの近現代史を、戦前の反ユダヤ主義から戦後の歴史政策も含めて描ききる。

About the author (2023)

野村真理(ノムラマリ) 1953年生.一橋大学にて博士(社会学)取得.金沢大学名誉教授.専門は,社会思想史・ヨーロッパ近現代史.著書に『西欧とユダヤのはざま――近代ドイツ・ユダヤ人問題』(南窓社,1992年),『ウィーンのユダヤ人――19 世紀末からホロコースト前夜まで』(御茶の水書房,1999年/日本学士院賞受賞),『ガリツィアのユダヤ人――ポーランド人とウクライナ人のはざまで』(人文書院,2008年/新装版2022年),『ホロコースト後のユダヤ人――約束の土地は何処か』(世界思想社,2012年),『隣人が敵国人になる日――第一次世界大戦と東中欧の諸民族』(人文書院,2013年)など.訳書に,メンデル・ノイグレッシェル『イディッシュのウィーン』(松籟社,1997年),共訳書に,ヤヌシュ・コルチャク『コルチャクゲットー日記』(田中壮泰・菅原祥・佐々木ボグナ監訳,みすず書房,2023年)など.

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