荒野渺茫, Volume 1

Front Cover
岩波書店, Nov 27, 2013 - 288 pages
敗戦の年、三月十七日未明、神戸大空襲。身代わりのようになって防空壕に逝った藤井のおばちゃん。南方に派兵されたまま消えた彼女の一人息子昭ぼんの消息を求める主人公・園木祐介の旅は続く。戦災と震災にうたれた「記憶の街」に、遠い少年時代を過ごした日々を重ね、祐介はひとり立ち尽くしている。彼の眼には、見渡す限りの荒野が映っていた...。ジャーナリストとしてたえず社会に警鐘を鳴らしつづける著者の自伝的小説。

Other editions - View all

About the author (2013)

内橋克人(うちはしかつと) 1932年神戸市生まれ.新聞記者を経て,1967年より経済評論家. 著書―『共生の大地新しい経済がはじまる』(岩波新書),『新版匠の時代』(全6巻,岩波現代文庫),『内橋克人同時代への発言』(全8巻,岩波書店),『始まっている未来――新しい経済学は可能か』(共著,岩波書店),『原発への警鐘』(講談社文庫),『新版悪夢のサイクル――ネオリベラリズム循環』(文春文庫),『共生経済が始まる――人間復興の社会を求めて』(朝日文庫),『日本の原発,どこで間違えたのか』(朝日新聞出版)ほか多数

Bibliographic information