ジブリの哲学: 変わるものと変わらないもの

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岩波書店, 2011 - Language Arts & Disciplines - 287 pages
世界中で愛されているアニメーション映画を、どのように作ってきたのか。そこには人との出会いがあり、大好きな映画を観てきた日々があり、プロデューサーとしての「戦略」がある。さらに、異分野・異世代の人たちと頻繁に語りあい、堀田善衛、加藤周一など時代をつくった人たちからも、直接に多くのことを学んできた。そして宮崎駿監督、高畑勲監督との日常の何気ない会話から生まれてきたことも...。ものづくりの愉しさと、著者の熱い思いが伝わってくる、ドキュメントエッセイ。

About the author (2011)

鈴木敏夫(すずきとしお) 株式会社スタジオジブリ代表取締役プロデューサー.1948年名古屋市生まれ.72年慶応義塾大学文学部卒業後,徳間書店に入社.『週刊アサヒ芸能』を経て,78年アニメーション雑誌『アニメージュ』の創刊に参加.副編集長,編集長を12年あまり務めるかたわら,84年『風の谷のナウシカ』,86年『天空の城ラピュタ』,88年『となりのトトロ』,89年『魔女の宅急便』など一連の高畑勲・宮崎駿作品の製作に関わる.85年にはスタジオジブリの設立に参加,89年からスタジオジブリの専従に.以後,91年『おもひでぽろぽろ』,92年『紅の豚』,94年『平成狸合戦ぽんぽこ』,95年『耳をすませば』,97年『もののけ姫』,01年『千と千尋の神隠し』,02年『猫の恩返し』,04年『ハウルの動く城』,06年『ゲド戦記』,08年『崖の上のポニョ』,10年『借りぐらしのアリエッティ』のプロデュースを手がける.最新プロデュース作品は,『コクリコ坂から』(宮崎吾朗監督作品).著書に『仕事道楽スタジオジブリの現場』(岩波新書)などがある.

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