ぼくらの戦争なんだぜ

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朝日新聞出版, 2022 - Reference - 473 pages
◯戦場なんか知らなくても、ぼくたちはほんとうの「戦争」にふれられる。そう思って、この本を書いた。◯教科書を読む。「戦争小説」を読む。戦争詩を読む。すると、考えたこともなかった景色が見えてくる。人びとを戦争に駆り立てることばの正体が見えてくる。 ◯古いニッポンの教科書、世界の教科書を読み、 戦争文学の極北『野火』、林芙美子の従軍記を読む。 太宰治が作品に埋めこんだ、秘密のサインを読む。 戦意高揚のための国策詩集と、市井の兵士の手づくりの詩集、 その超えられない断絶に橋をかける。「彼らの戦争」ではなく「ぼくらの戦争」にふれるために。◯目次まえがき第1章戦争の教科書 1・ニッポンの教科書あたらしいこくご教科書なんかつまらないとずっと思っていた教科書の中にある、もうひとつのことば、戦争のことばぼくたちの父や祖父は、子どもの頃、こんな教科書を読んでいた 2・ドイツの教科書、フランスの教科書人の心を萎えさせるような、断固とした「声」 歴史をためらいがちに語る「声」3・その壁を越える日植民地からの「声」 ぼくたちがたどり着く場所第2章 「大きなことば」と「小さなことば」 戦争と記憶、庶民の戦争 『この世界の片隅に』の語り方戦争なんか知らない 「大きなことば」と「小さなことば」 「大東亜」なことば 「ひとすぢのもの」 「小松菜つむ指の露深き黒土に濡れ」 「こつこつと歩いて行く」 ぼくたちは戦場へ行った幻の詩集加藤さんのことば西村さんのことば長島さんのことば佐川さんのことば風木さんのことば最後に、山本さんのことば第3章ほんとうの戦争の話をしよう 1・正しい戦争の描き方ほんとうの戦争の話をしよう死の国にて 2・彼らの戦争なんだぜ 「遠い」ということ統合失調症とされた作家たちのことばすべてが「遠い」小説 『野火』がたどり着いた場所第4章ぼくらの戦争なんだぜその1・ごはんなんか食べてる場合じゃないその2・女たちも戦争に行った 「平時」の思想彼女は戦争に行ったその3・ぼくたちが仮に「戦場」に行ったとして、 最後まで「正常」でいるためには 「私」は撃たないその4・戦場から遠く離れてふたつの「国」と「ことば」の間に生まれて夢の世界をさまよって第5章 「戦争小説家」太宰治加害の国の作家ずっと戦争だった小さな二つの小説 「真の闇」の中を歩く文学のために死んでください純情多感の一清国留学生「周さん」のことあとがき

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