戦後フランス思想: サルトル、カミュからバタイユまで

伊藤直

中央公論新社, 2024 - Language Arts & Disciplines - 288 pages

第二次世界大戦後、ナチ・ドイツから解放されたフランスの思想界には、時代を牽引する書き手が台頭した。サルトルを筆頭にカミュやボーヴォワール、メルロ=ポンティ、バタイユらが次々と作品を世に問い、論戦も繰り広げた。本書は、哲学と文学を架橋して展開された彼らの創作活動に着目。実存主義が世を席巻し、知識人や芸術家の政治的社会参加が唱えられた時代の知的潮流は、何をもたらしたのか。その内実を描き出す。

About the author

伊藤直(いとう・ただし) 松山大学経済学部教授.1977年宮城県生まれ,パリ第三大学博士課程修了.博士(文学).専門は20世紀フランス文学・思想. 論文に「個的時間から集団的あるいは歴史的時間へ:恐怖に対する反抗を中心に」など. 共著にDictionnaire Albert Camus[『アルベール・カミュ辞典』],Paris, Robert Laffont, 2009. 訳書にジャン=ピエール・ルゴフ『プロヴァンスの村の終焉(上・下)』(青灯社,2015年)などがある.

Bibliographic information

• Title: 戦後フランス思想: サルトル、カミュからバタイユまで
• Author: 伊藤直
• Publisher: 中央公論新社, 2024
• ISBN: 412102799X, 9784121027993
• Length: 288 pages
• Subjects: Language Arts & Disciplines / Library & Information Science / Administration & Management