ルドルフ・シンドラー生涯をかけて「スタイル」に回収されない「空間建築」を企図しつづけたシンドラー建築の魅力に迫る。 本書は1999年に小社より刊行された『ルドルフ・シンドラー カリフォルニアのモダンリビング』の改訳新版です。 「シンドラーは負け犬である。負け続けた建築家である。しかしその負け方のなかに僕は魅力を感じ、そして大きな可能性を感じるのである。......しかし、本当のところ、勝負はまだ終わっていないのである。......シンドラーの非形式性のなかに、われわれは多くのヒント――次なる建築を拓くための多くのヒントを見出すことができるのである。」――隈研吾(序文より) |