着眼と考え方現代文解釈の基礎

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筑摩書房, 2021 - Literary Collections - 480 pages
半世紀近くにわたって読み継がれた、至高の現代文教本がここによみがえる!「文章を読む」とは、書かれた言葉の何を拾い上げ、それらをどう関係づけることなのか―。数々の小説や評論を題材に、重要な箇所をどのように見分けるかを、実演を織り交ぜながら徹底的に解説する。本書は、「文学的な文章」「論理的な文章」の2パートに分かれ、高校教科書の定番教材も多数収録。読者は、目の前にある文章について、内容や表現だけでなく、その表現を選んだ書き手の感性や想像力までも、つかめるようになるだろう。

About the author (2021)

遠藤嘉基(えんどう・よしもと)1905(明治38)~1992(平成4)年。鳥取県生まれ。京都帝国大学文学部卒業。京都大学名誉教授。国語学・国文学専攻。訓点語研究を中心に国語史研究を行った。専門の著書に、『訓点資料と訓点語の研究』(京大国文学会)、『新講和泉式部物語』(塙書房)、高校生向けには『現代文解釈の方法』『古典文法要覧』(中央図書)などがある。 渡辺実(わたなべ・みのる)1926(大正15)~2019(令和元)年。京都府生まれ。京都帝国大学文学部卒業。京都大学名誉教授。国語学・国文学専攻。言語表現の立体構造に着目し、国語学と国文学の境界を超える研究を目指した。著書に、『国語構文論』(塙書房)、『平安朝文章史』(ちくま学芸文庫)、高校生向けには『現代文解釈の方法』(中央図書)などがある。

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