船底や漁網に使用されている防汚剤の変遷と生物影響

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張野宏也, 小島隆志, 隠塚俊満
恒星社厚生閣, Aug 21, 2024 - 240 pages
有機スズ化合物は、船舶や漁網を生物汚損から守る防汚剤として使われはじめたが、環境汚染に伴い2008年より使用が禁止される。本書では、まず有機スズ化合物の汚染の現状から規制や条約の効果のほか、生物影響としてインポセックスの発現メカニズムについて言及する。続いて有機スズ代替物質の環境中の濃度レベルと毒性値を比較することで生態リスク評価を行う。さらには防汚物質を取り巻く新たな問題と研究開発の進展として、マイクロプラスチックの一部として考えられている防汚塗料粒子の問題、新たな防汚剤の開発状況などを紹介する。

目次:第1部有機スズ化合物の汚染の現状と生物への影響(第1章防汚剤の歴史と船底防汚塗料に関連する規制(過去と未来)(小島隆志)/第2章巻貝類のインポセックスとその誘導メカニズム(堀口敏宏)/第3章有機スズ汚染の現状(張野宏也)/第4章沿岸生態系における有機スズ化合物の生物影響―小型甲殻類を中心として―(大地まどか) 第2部有機スズ代替物質の汚染の現状と生態影響(第5章ピリチオン類、シーナイン211の汚染実態と影響(隠塚俊満)/第6章シブトリン、ジウロン、トラロピリルの汚染実態と生態影響(岡村秀雄)/第7章ボラン類の汚染実態と影響(河野久美子)) 第3部防汚物質を取り巻く新たな問題と研究開発の進展(第8章海に浮遊する人工微粒子-マイクロプラスチックである防汚塗料粒子-(岡村秀雄)/第9章環境調和型付着防汚剤の開発(北野克和)/第10章近年の船底防汚塗料の技術開発の動向(三重野紘央)/第11章水産環境保全からみた防汚剤の利用について(隠塚俊満))

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