こんとごん: てんてんありなしのまき

Front Cover
株式会社福音館書店, 2022 - Literary Collections - 28 pages
蓋とブタ、カラスとガラス、猿とザル......。日本語は、濁点の有無だけで言葉の意味やイメージが変わります。2匹のキツネが不思議な世界に迷い込んで始まるこの物語は、右のページではこんが清音の世界を、左のページではごんが濁音の世界を冒険します。左右で同じような文章のはずなのに、濁点のありなしだけでまったく違う世界を冒険することに......!? 楽しい物語を通して、日本語の面白さ、豊かさを感じられる絵本です。

About the author (2022)

織田道代東京生まれ。中学・高校の国語教師を経て、詩や文章を書く。詩集に『ことばじゃらし』『ことばもよう』(以上踏青社)、絵本に『あるのかな』(鈴木出版)『どうぶつどどいつ』(のら書店)『でちゃったときは』(フレーベル館)など。「かがくのとも」の作品に『アイスクリースマス』『ここんぷいぷい』『ぶぶんぶんぶんしんぶんし』『なにもなくても』『あし――みずべのしょくぶつ』『なみ』がある。 早川純子東京生まれ。1996年、プリンツ21版画グランプリ展大賞受賞。1997年に多摩美術大学大学院修了後、版画を作りながら絵本や挿絵を描く。絵本に『はやくちこぶた』(瑞雲舎)『まよなかさん』(ゴブリン書房)など多数。福音館書店では、『おおかみだんなとろば』(八百板洋子・再話/「こどものとも年少版」2016年1月号)『うさぎさんのあたらしいいえ』(小出淡・作/「こどものとも年中向き」2013年3月号)『スマントリとスコスロノ』(乾千恵・再話、松本亮・監修)、挿絵に『みんなの家出』(藤田のぼる・作)、装画に『どんぐり喰い』(エルス・ペルフロム・作/野坂悦子・訳)がある。

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