スイッチョねこ大佛次郎が「一代の傑作」と語る、叙情豊かな文章を 朝倉摂がやわらかく、瑞々しいタッチで描き出す。 不朽の名作絵本『スイッチョねこ』をふたたび刊行! 秋の庭から、いろいろな虫の声が聞こえてきます。 子ねこの白吉は、こんなにきれいな声で歌う虫は、きっと美味しいに違いないと考えます。 食べたくて仕方がありません。 白吉は虫をとろうとしますが、失敗をくりかえし、夜が更けていきます。 そのうち、眠くなってきます。大きなあくびをした、その時、口の中に飛び込んできたなにかをまるのみにしてしまいます。 すると、お腹の中から、「スーイッチョ!」と大きな声が聞こえてきて......。 夏に生まれた子ねこたちが、思わぬ出来事に遭遇しながら、はじめての秋を過ごします。 そんなお話です。 |