基礎日本語文法

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くろしお出版, 2024 - Literary Collections - 264 pages
「わかりやすく、網羅的で、体系的に」を心がけて執筆された、現代日本語文法の長く愛される概説書。改訂版の刊行から30余年の間に研究が進んだ「役割語」等の説明を加えたほか、用例・例文の見直しや文献・索引の更新等を行う。

■第3版の刊行にあたって
本書の改訂版を1992年に刊行してから30数年が経過しましたが、幸いなことに、多くの読者に恵まれ版を重ねています。日本語文法の概説書として現在も一定の役割を果たしていることから、再度の改訂を行うことにしました。
第3版の作成においても、“わかりやすく、網羅的で、体系的な日本語文法の概説書”を目指すという基本方針を維持し、部と章の構成も改訂版を踏襲しています。節については、II部6章の第5節とV部2章の第4節を新たに加えました。
また、その後の知見に基づいて記述・説明に加筆修正を施すとともに、例文の差し替え・追加、用語の見直しを行いました。さらに、参考文献についても、改訂版の刊行以後に公刊された文献を追加し、アップデートしました。併せて、練習問題の補充も行いました。

About the author (2024)

益岡隆志(ますおか・たかし) 1950年岡山県生まれ。大阪外国語大学外国語学部英語学科卒業、同大学院外国語学研究科修了。博士(文学)。神戸市外国語大学名誉教授。著書に『命題の文法―日本語文法序説―』くろしお出版1987年、『モダリティの文法』くろしお出版1991年、『24週日本語文法ツアー』くろしお出版1993年、『複文』くろしお出版1997年、『日本語文法の諸相』くろしお出版2000年、『三上文法から寺村文法へ』くろしお出版2003年、『日本語モダリティ探究』くろしお出版2007年、『日本語構文意味論』くろしお出版2013年、『日本語文論要綱―叙述の類型の観点から―』くろしお出版2021年、など 田窪行則(たくぼ・ゆきのり) 1950年岡山県生まれ。京都大学文学部言語学科卒業、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、京都大学名誉教授、国立国語研究所名誉教授および客員教授。著書に『日本語の構造―推論と知識管理―』くろしお出版2010年、『岩波講座言語の科学〈1〉言語の科学入門』『岩波講座言語の科学〈2〉音声』『岩波講座言語の科学〈6〉生成文法』『岩波講座言語の科学〈7〉談話と文脈』共著、岩波書店 1997〜1999年、Handbook of Japanese Semantics and Pragmatics(共編)、De Gruyter Mouton 2020年、The Theory and Practice of Language Faculty Science(共編)、De Gruyter Mouton 2022年、など

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