有頂天家族 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.14
  • (1534)
  • (1433)
  • (672)
  • (111)
  • (32)
本棚登録 : 14078
感想 : 1220
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415263

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 地図を片手に、記憶を引き出しつつ読了。一気読みにはならなかったが面白く楽しませてもらった。

    下鴨神社は行ったかな?先斗町は行ったな!四条通りはよく歩いたな。…京都にまた行きたくなった。

    阿保と言われる矢三郎が一番の策士だなと思いつつ、八坂神社に今度行ってみよう。ついでに清光寺まで足を延ばそうかななんて考えながら本を閉じる。

  • 狸と天狗と人間たちが繰り広げる、はちゃめちゃ『捲土重来』胸キュンで家族愛なストーリー。
    本作品がオモチロイのは『先刻御承知』のことである。狸鍋を食べていないのにお腹がいっぱいです。

    小さいお子さまが喜びそうな世界観ですが、読むのは難しいかな。桃色の青春時代の時期まで待ちなさい!

    これまでの作品に比べて阿呆度が低いと感じるのは、私に阿呆の免疫力がついたから?いずれにしても『面白きことは良きことなり!』

    狸の世界がこんなに楽しいのなら、来世は狸になりたい。でも狸鍋にはなりたくない。狸に化かされたような物語でした。

  • 人から勧められて、「家族ものは疲れそうだなぁ」と思ったのですが、1頁目を見て、「?!?!?!」表紙をよく見たら、あっ、ほんとだたぬきっっっ( ゚Д゚)!!!何これ?かわゆいんだけど( ;∀;)と、久しぶりに小説読んで「ハハハ…」と笑いました。のほほんとしてるのだけどきちんとドラマ在りサスペンス?ありででも終始あほらしくて。おかげで荒んでいた心がほぐれました。森実登美彦さんは『ペンギン・ハイウェイ』に次いで2作目でしたが、他の話も読んでみたくなりました。面白きことはよきことかな(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

  • いつもどおり!
    七文字で終わってしまった…

    赤くて丸いものから脱却を図ったかと思いきや、赤玉ポートワインが幅をきかし、相変わらずかわゆいもので埋め尽くされる京都市中。狸とかえるちゃんと美貌の天狗様。空飛ぶ茶室にマボロシの叡山電車。らぶりー。

    あほ学生の友情のようななんやらなあ、から、もう少し湿っぽくてもいい家族愛やら兄弟愛へシフトしたのですこうしだけ泣かしに来た感はあるが、何せアホの血がなすことなのでアッケラカンとアホであった。そしてかわゆいのだった。

  • 昔連載の時にちらっと読んだことがあるのですがそこまでヒットせず、今読むと面白さがわかって、まためったにない自分の成長を感じられる一コマ。
    いや京都をこんな感じで狸やらが跋扈していると思うと愉快。アニメも見てみようっと。
    狸のしぐさがかわいくって。この作者がちょっと好きになりました。
    女子高生に化けた姿での、弁天とのやり取りが可愛かったので、もっとあっても良かったのに、と。

  • 面白きことは良きことなり!

    狸が主人公ということでなんとなく敬遠していたのだが、手にとってみるとあらびっくり、おもちろいではないか。

    登場人物?は個性豊かな面々。のんびり楽しくやっているようだけど、後半にいくにつれて盛り上がっていく。
    なんでもない場面なのに何度か思わず涙ぐんでしまった。
    終わりもとても綺麗でまさに気分は有頂天。

    次の巻も読みたいな。その前に四畳半とこれのアニメも見てみたい。

  • 森見さんの本の中で1番好き!

    読む前は、主人公は狸か…、なんて思って読むのに躊躇したけれど、今では時々恋しくなって再読している。
    とにかく下鴨家の狸たちが可愛すぎる…!
    「面白きことは良きことなり!」で笑ってたはずなのに、家族を思う心のあたたかさに、心がじーんと震えた。
    これからも下鴨家が仲良く、阿呆やりながら、幸せに過ごせればいいな、と願ってしまう。

  • 再読。はー!おもしろかった!しかもハートフルだった!矢次郎君の「捲土重来!」で感動が頂点に達して、下り坂を転げる勢いで怒濤のハートフルなラスト…。大騒ぎでオモチロイだけで終わらないのね!おもしろかった〜。「これもまた、阿呆の血のしからしむるところで」「面白きことは良きことなり!」ほんとに、いいお言葉です。

  • たぬき4兄弟が可愛かった。最後の怒涛の毛玉っぷりがすごい。

  • この世の人口の三分の一は狸で、三分の一が天狗、残る三分の一が人間であるらしい。そう思って世の中を眺めてみると、そうかもしれぬと妙に納得できてしまうところが、この小説の設定の面白いところ。三者三様それぞれに苦労はあるけれども、「阿呆の血のしからしむるところ」に従い、「面白きことは良きことなり!」と楽しんでしまえば良い、狸に限らず、天狗も人間も。

全1220件中 101 - 110件を表示

著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森見登美彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
森見 登美彦
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×